瓦拉米は歩道入口から13.6キロ、海抜約1060メートル地点の小さな台地に位置しています。ここには1920年に日本人警官の駐在所が設けられ、また招待所(宿泊施設)、教育所、医療所などがありましたが、1944年に廃止されました。当時、瓦拉米は八通関越道路東部区間横断道路にある重要な宿場でした。玉里から瓦拉米までは徒歩でちょうど1日の旅程でした。赴任してきた日本人警官も登山に来た学生も、みなここで一泊したのです。現在、この地は玉山国家公園瓦拉米生態歩道の終着点となっています。玉山国家公園管理処ではここに山小屋とキャンプ場を設置しており、登山とハイキングで訪れる人には快適で安全に休息・宿泊できる場所となっています。一般観光客のハイキング向け歩道はここで終点です。これより先は人がめったに足を踏み入れない山奥の密林です。先の道は中央山脈を曲がりくねって登って行きます。しっかりした登山計画がなく経験が不十分な方は、決して軽率に足を踏み入れないようにしましょう。

◎瓦拉米歩道では、「佳心」より先の立ち入りは入園申請が必要です。