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玉山国家公園商標

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玉山群峰線

玉山国家公園について

玉山山塊はユーラシア・フィリピンプレートが互いにぶつかってできた隆起で、主な稜脈は十字形を呈し、南北は長く東西が短く、十字が交差する点が玉山の主峰で玉山国家公園という名はこの山の名前にちなんで付けられました。山の姿は美しく、台湾の中央地帯に位置し、行政区域では花蓮、高雄、南投、嘉義の4つの県市に跨っており、地形上は概ね東埔山塊、玉山山塊、中央山塊の3大エリアに分けられます。また、濁水渓、高屏渓、秀姑巒渓上流の重要な集水域となっています。国家公園の面積は103,121.4ヘクタールで、典型的な亜熱帯高山型国家公園に属します。山の峰があまねく分布し、岩の塊が自然に形成され、奇峰が直立し、雄大かつ壮麗で、たいへん迫力があります。台湾の高山の一部は今もなお原始的な風貌を残しており、その中には広く名を知られた東北アジアの最高峰で、海抜3,952メートルの玉山主峰が含まれています。その植生は海抜の変化によって異なり、亜熱帯、温帯から寒帯に至るまで、林相が次第に変化し、野生動物が生まれ育っています。園区は台湾全土の面積の3パーセントに過ぎませんが、2025種類の被子植物(475種類の単子葉植物、1580種類の双子葉植物)、27種類の裸子植物、433種類のシダ類植物、230種類のコケ類が生育しており、その中には台湾全土の半数以上の原生種植物や147種類の菌類なども含まれています。

玉山国家公園

玉山国家公園

長年の調査結果によると、現在園区内には合わせて65種類の哺乳類動物がおり、かつその大多数がタイワンカモシカ、サンバー、タイワンツキノワグマなどの行政院農業委員会が指定した野生保護動物です。また園区内には233種類の鳥類がおり、そのほとんどが台湾の森林に生息する留鳥で、ミカドキジ、サンケイ、タイワンキンバネガビチョウ、ヤブドリ、カンムリチメドリなど台湾固有種の鳥類計29種が含まれます。園区内の高山渓流の調査によると、計16種類の淡水魚、1,574種類の昆虫類(285種類のチョウがおり、台湾のチョウ類の種類の半分以上を占める)が生息しているとのことです。また、アリサンハブ、ザウテルヘビ、スインホーキノボリトカゲなど46種類の爬虫類と21種類の両生類がおり、その中でも保護類のアリサンサンショウウオやソナンサンショウウオなど100万年前の氷河期からの残存生物は亜熱帯に属する台湾においてより貴重な動物として、非常に貴重な学術研究的価値を有しています。

歴史・文化の史跡の面では八通関古道がありますが、これは清朝統治時代の台湾に対する経営が消極的な抵抗から積極的な開発へと変わった重要な一里塚です。また日本統治時代に修築された八通関越嶺道路、関山越警備道路などがありますが、これらは日本統治時代の理蕃政策が残したものであるとともに、かつてここはツォウ族とブヌン族が生活していた地域であることを表すものです。古道には今もなお多くのブヌン族の遺跡が点在しており、これらの遺跡がかつて多くのブヌン族が勇敢に日本と戦ったことを伝えています。

玉山国家公園の人文及び自然資源は非常に豊かで、加えて四季の移り変わる風景が、観光レジャー、学術研究、環境教育など多様な価値と機能をもたらしています。最近では政府が積極的にエコツーリズムと山岳教育を推し進めており、玉山国家公園は台湾人のエコツーリズムの場にとどまらず、野外教育の重要な場所になっています。特に道路が四方八方に発達した今日、人々はこれまであまり訪れることのなかった山間部に簡単に行けるようになり、四季それぞれ異なった風情を体験し感じ取ることができるようになりました。これらの貴重な大自然は全国民が共有する貴重な資産であり、国民が自然に親しみ、心を休める場所にとどまらず、次の世代に残すべき最も美しい清らかな土地であり楽園でもあるのです。