東埔一隣
玉山国家公園内唯一のブヌン族の集落で、南投県信義郷東埔村一隣のみですが、事実上東埔村はいずれもブヌン族の集落となっており、郡のコミュニティに属します。彼らは約200年前に大渓から東埔に移住してきました。行政区画は6つの隣に分かれており、公園エリア範囲内の東埔一隣は東光集落と呼ばれています。東埔二隣と五隣は観光温泉エリア、六隣は陳有蘭渓台地の上にあります。東埔(村)集落全体は数少ない「散在型」集落で、大多数の「集合型」のブヌン族集落とは異なります。。
東埔村は山と川に囲まれた地にあり、かつては野生動物が頻繁に活動していた場所でした。ブヌン族はこの地を「狩猟場」を意味するha-nu-panと名付けました。そして東埔一隣のtumpu daigazとは「本物の東埔」を表しています。一隣では農業が主な産業であり、有機・無農薬農業を目指し徐々に進歩を重ねています。農作物はトマト、インゲンマメ、パプリカ、茶葉、スモモ、モモなどです。東埔一隣を訪れたら、独特のブヌン文化が体験できるほかにも、健康な食、安心できるお買い物とレジャーのひと時が体感できます。そして東埔の人々の土地への思いも感じ取れることでしょう。
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