主要コンテンツにジャンプする

玉山国家公園商標

Menu
玉山群峰線

登山の食料

登山での食料計画の概念

食糧と行程、装備は登山計画においてどれも同様に重要です。食糧は登山活動の体力および行動エネルギーを維持する源です。登山行程における環境の様々な変化と行程での需要を考量し、かつ重量、栄養、カロリーと味、そして調理しやすいかなどを考慮し、登山の食料および準備を計画する必要があります。

何を持って行きますか?どれくらいの量を持って行きますか?各人の味覚や食べる量には大差があるため、一概には言えません。しかし、山の下で良いと思っていたことも、山の上の方に行けばそうではないということを心に留めておきましょう。そのためには、経験者やガイドの考えに従うのが一番です。ウェイトトレーニングのように食べ物を背負って歩かないようにしましょう。例えばピーナッツキャンディーはおいしいですが、それを登山に持って行っても、固すぎて食べることはできず、背中に石を背負って体力トレーニングをするだけのようなものです。

現在の登山装備では、各人の基本重量はほぼ同じです。背面のリュックサックが人よりも重くなるのか、軽くなるのか、水や食べ物の量によって変わってきます。このため、毎回下山後、その回の登山での食料携帯量を検討し、経験を積み重ね、次の入山に備える必要があります。そうすれば正確な量を見積もることができるようになるでしょう。

登山の食料準備の常識

行進糧
預備糧
糧食
  1. 登山の飲食では十分なカロリーと水分を摂取する必要があります。食物は高糖質、低脂肪な物を主とし、腸内ガスを発生しやすい食品(豆類など)と炭酸飲料を避けます。
  2. 登山での飲食の準備は、個人の毎日の必要栄養量と活動日数に基づいて、必要な食物の分量を算定します。準備の原則:おいしく、体積が小さく、重量が軽く、腐りにくく、調理が速く簡単にでき、栄養が高いこと。
  3. 登山前の食事は満腹まで取らず、登山中適度に水分と塩分を補給します。水を多く取りすぎると、体液中の電解質の流失を加速し、体力をさらに消耗します。
  4. 脱水を予防します。脱水の第一症状は疲労で、重度の脱水となると息切れを促し、鼓動が加速したり精神の錯乱を招き、最悪命に関わる事態を招きます。
  5. 登山の際はアルコール飲料を持っていかないでください。飲酒後は短時間で体を温めることができますが、毛細血管が拡張することで、同時に体のエネルギーと水分を消耗し、体温を失うリスクを高めます。
  6. 糖質の消化吸収率は高いため、糖分の多い食料を摂取すると、活動エネルギーへ転換しやすいです。
  7. ビタミンを適度に補給します。ビタミンは、タンパク質、脂肪のようにエネルギーを生成することはできませんが、生体の新陳代謝を調節する作用があります。ビタミンが不足すると、深刻な健康問題を引き起こす原因となり、登山の行程に影響を与えます。

登山食料の準備のコツ

  1. 白米、乾麺、パンを主食とします。山の気圧は低く沸点が低いため、炊飯で完全に火を通すことが容易ではありません。水の比率を高めて加熱時間を延長したり(燃料の量に要注意)、市販のインスタント麺、粥やインスタントライスなども良いでしょう。
  2. 野菜類、例えば脱水した野菜、椎茸、キクラゲ、エノキ、乾燥野菜、漬物などです。
  3. タンパク質は、肉、魚の缶詰、ジャーキー、鉄卵、粉ミルクなどから摂取します。
  4. 果物類、例えば皮が厚くつぶれにくい果物、ドライフルーツなどです。
  5. サラダ油やクリームなどの油脂類です。
  6. おやつまたはスープなどのインスタント飲料は小分けになっている製品を選び、湿気を避けます。例えば、乾パン、クラッカー、キャンディ、ビタミンC添加のグミ、スープ、シリアル、コーヒー、お茶などがあります。
  7. 調味料:塩、砂糖、醤油、酢、香料などは、食べ物の風味を増します。
  8. 登山中の水分摂取は携帯重量の制限を受けます。脱水症状にならないよう、キャンプ場に到着したら、お茶を入れたりスープを作るなどして水分を補給し、お茶やスープを多めに取ります。どれも水分補給に良い方法です。
  9. 山に入る際には、総合ビタミン剤やミネラル剤を持って行き、不足を補えるようにします。