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玉山国家公園商標

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玉山群峰線

南部園区

遊歩道データ

中之関歩道(天池)

基本情報
開放状態

一部開放

全長 高度差は約350メートル、全長の距離は3.7キロあります。

「中之関歩道」は関山越嶺道にあり、現在最も完全に保存されている区間で、全長は3.7キロです。玉山国家公園管理処は1997年に改装し対外開放されました。
登山口は南横公路の129.5キロ地点にあり、海抜は1,930メートルで、山腹に沿って135キロ地点まで登ると、海抜2,280メートルの天池上方の山の尾根に着きます。歩行時間は片道約1時間半です。

一般的に多くの方が天池で下車し、上から下へという比較的負担の少ないルートを歩いています。「長青祠」に到着したら階段を登り、祠の前で道を切り開いた先人をしのびます。祠内の横額には「霊気長存(魂はいつまでも宿る)」の文字が刻まれていますが、これは公路総局による道路建設工事で殉職した116名を記念するために建てられたものです。ここは苦難に負けずに道を切り開いた先人に後世の人が感謝するための祠なのです。祠の手前は見晴台になっていて、そこには一本の古松が樹齢にも負けず力強く伸びており、玉山群峰とよい対照をなしています。見晴台に登れば絶景が一望のもとです。心の深呼吸をしながらも、先人達に思いを馳せない訳にはいかないでしょう。今日私達がこんなに気楽に山登りを楽しみ景色を一望することは、彼らの勇敢なる犠牲なくしてはできないのですから。

祠前の壇上から周囲にそびえる渓谷を眺めた後は、稜線上の桟道を歩いて視野が開けた展望台へ移り、ここで周りを取り囲む青い山々と緑の水を感じ取ります。その後は坂道を降りて「天池」に戻りお堂を見学し、再び造林エリアを通って中之関歩道の天池側入口までの歩道をゆっくりと歩きます。

歩道沿線は生態が豊富で、巨大なタイワンベニヒノキのほか、植被率が非常に高くなっています。鳥類も多く、木炭窯、歩道上の縁石、伝統的な工法で積み重ねられた石壁など多くの文化的な遺跡があり、いずれも歴史的な意義と価値を有しています。

さらに木々がうっそうとしている「中之関日警駐在所」跡地も訪れる価値があります。駐在所跡地は急な坂の上にあり、そこからは拉庫音渓と荖濃渓が交わる所が見下ろせ、日本統治時代には玉穂社のブヌン族の動きを監視できるため、当時の関山越嶺警備道路西区間で極めて重要な拠点でした。その荒れ果てた遺跡から、昔の規模の大きさを垣間見ることができます。現在この場所には休憩用の長椅子と案内板が設けられており、ブヌン族の英雄ラホアレの抗日事蹟が記されています。

駐在所跡地を後にすると、そこでは林木が一段と生い茂り、鳥がなき、山の嵐と軽い霧が絡み合っていますが、いくつかの曲道を過ぎるとまもなく南横公路の登山口に到着します。

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